記録的短時間大雨情報は、気象庁が観測または解析した雨量が「その地域にとって数年に一度しか発生しないような短時間の大雨」となった際に発表されます。一般的な大雨警報のように「これから降る恐れがある」という予測情報ではなく、「現に猛烈な雨が降り注ぎ、重大な災害が差し迫っている、あるいは既に発生している」という事実を伝える実況情報です。
具体的な発表基準は地域ごとに細かく設定されていますが、基本的には1時間雨量でおよそ100ミリ(地域によって80〜110ミリ程度)が目安となります。降雨強度の基準値は、過去数十年の降雨データをもとに各アメダス地点や約1km四方のメッシュ単位で算出されており、平年の雨量が多い地域と少ない地域で異なる閾値が設けられています。
1時間に100ミリの雨とは、息苦しさを感じるほどの水しぶきで視界がほぼゼロになり、傘やワイパーが一切役に立たない猛烈な降り方です。屋外の排水能力をはるかに凌駕するため、発表された地域では数分から数十分の間に急速な浸水や土砂崩れが引き起こされます。