国民的女優・赤木春恵の名演譜!鬼姑からギネス記録までの真実

国民的女優・赤木春恵の名演譜!鬼姑からギネス記録までの真実

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赤木春恵さんの名を茶の間に決定づけたのは、TBS系の金字塔ドラマにおける対照的な二つの役柄でした。

まず1979年にスタートした『3年B組金八先生』では、桜中学の君塚美弥子校長役を好演。生徒が抱える妊娠や非行、いじめといった重い社会問題に対し、武田鉄矢さん演じる坂本金八先生を時に厳しく、時に温かく包み込み、学校の最後の砦として寄り添う姿は、まさに「理想の教育者像」として全国民の共感を呼びました。

その慈愛に満ちたイメージを一変させたのが、1990年に放送を開始した橋田壽賀子脚本の『渡る世間は鬼ばかり』です。中華料理店「幸楽」の姑・小島キミ役として、泉ピン子さん演じる嫁の五月を容赦なくいびり倒す怪演を披露。嫁姑バトルのリアリティは凄まじく、街を歩けば通行人から本気で睨まれるほどの社会現象を巻き起こしました。

しかし、ドラマ関係者が口を揃えるのは、実際の赤木さんの「底抜けの優しさと気遣いの人」という素顔です。小島キミという難役をただの悪役に終わらせず、どこか憎めない愛嬌と哀愁を持たせたのは、彼女自身の深い人間性と卓越した演技技術の賜物でした。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。