ネット上の美しい写真に魅了されて現地を訪れた旅行者が直面する「現実」について、SNSや現地愛好家のリアルな声を検証すると、いくつかの明確な傾向が見えてきます。
最も多い不満や後悔の声は「期待して早起きしたものの、一面の濃霧で数メートル先すら見えなかった」というものです。雲海は「上から見下ろす」ことで絶景となりますが、標高の高いミルクロード自体が霧の中に包まれてしまうと、ただの危険な視界不良ルートと化します。現地に何度も通うベテランライダーからは「雲海の発生状況は阿蘇谷のライブカメラで雲の上面の標高を確認してから登るべき」という実践的な助言が寄せられています。
もう一つの盲点が「体感温度の低さ」です。初夏や秋であっても、標高800〜900mに位置するミルクロードの早朝は平野部より5〜8度以上気温が低く、吹き付ける風によって体感温度は真冬並みに冷え込みます。「軽装で訪れて車から出られなかった」「指先がかじかんでツーリングどころではなかった」という手記も少なくありません。季節を問わず、防風性のあるアウターや防寒具の携行が必須です。