物語の象徴的な舞台である神奈川県鎌倉市。中でも江ノ島電鉄の極楽寺駅やその周辺のロケ地は、今もドラマファンにとって特別な聖地だ。
主人公たちが住む古民家がある設定の極楽寺周辺は、豊かな緑と穏やかな潮風が交差する独特の情緒を保ち続けている。ドラマの中で千明と和平が帰り道に軽妙な口論を繰り広げた坂道や、江ノ電の踏切前は、今や国内外から訪れる観光客の人気スポットとなっている。
鎌倉の四季折々の美しい景観は、登場人物たちの心の移ろいと見事にシンクロしていた。紫陽花が咲き誇る梅雨の季節、静けさを増す冬の海岸通り。ドラマを視聴した後に現地を歩くと、まるで千明や和平がすぐ曲がり角の先から歩いてくるような錯覚に囚われる。風景そのものがひとつのキャストとして機能していたことが、ロケ地巡りを通じて深く実感できる。