2000年1月26日、椎名林檎は『ギブス』と同時に6thシングル『罪と罰』をリリースし、オリコンチャートの上位を独占しました。
この2曲の同時リリースは、人間の内面に潜む「静と動」「受容と攻撃」という対極の感情を表現した実験的な試みでした。『罪と罰』が歪んだエレキギターと絶叫を伴う攻撃的かつ自罰的な情念を描いたのに対し、『ギブス』は繊細で内省的な悲痛さを美しいストリングスで包み込んだ対の存在です。
同年に発売され250万枚以上の大ヒットを記録した2ndアルバム『勝訴ストリップ』においても、この2曲は中核を担う重要楽曲として配置され、椎名林檎の唯一無二の作家性を決定づけるマイルストーンとなりました。