『タッチ』の舞台である明青学園の約30年後を描いた続編的コミック『MIX』では、往年のファンを歓喜させる描写が随所に散りばめられています。
『MIX』の世界では、明青学園野球部がかつて上杉達也を擁して甲子園初出場・初優勝を果たした出来事が「26年前(連載初期設定)の伝説」として神格化されています。当時のライバルであった勢南高校のエース・西村勇は監督として恰幅のいい姿で登場し、達也の親友だった原田正平も物語の鍵を握る重要人物として姿を現します。
作中では、達也や南本人が直接大々的に登場して近況を語る場面は慎重に避けられているものの、学校の資料室に飾られた写真や関係者の回想を通じて、2人が遺した偉大な足跡が常に物語の背景に漂っています。30年の時を経てもなお、達也と南の存在は明青学園の魂として静かに息づいています。