彼女のキャリアを振り返ると、まさに日本のテレビ史そのものだ。若手時代、渡辺プロダクションという巨大プロダクションに在籍し、数々のバラエティやテレビドラマで唯一無二のポジションを築いた。中でも日本テレビ系列で放送された『11PM』でのカバーガールやアシスタント業務は、大人のカルチャーを体現する存在として視聴者を魅了した。
さらに、倉本聰脚本の傑作ドラマ『前略おふくろ様』などでの演技は、単なるタレントにとどまらない女優としての才能を証明してみせた。物腰の柔らかさの中に垣間見える鋭い感性と芯の強さは、昭和のテレビ文化に鮮やかな色彩を残したと言える。