女性トイレの行列が消えない真相とは?建築と行動心理から迫る現実

女性トイレの行列が消えない真相とは?建築と行動心理から迫る現実

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これまで建築・設計業界では、フロアプランを策定する際に男女のトイレ面積を「50:50」の均等に配分する手法が一般的であった。一見すると平等の精神に沿っているように思えるこの手法こそが、実は深刻な不平等の元凶である。男性トイレには省スペースな小便器を多数設置できるのに対し、女性トイレはすべてが占有面積の大きい個室となる。その結果、同じ床面積を割り当てた場合、設置できる器具の絶対数が女性側で大幅に少なくなるという逆転現象が発生する。

国内最大手の衛生陶器メーカーであるTOTO株式会社の調査やシミュレーションでも、待ち時間の均等化を図るためには男性用小便器+個室の総数に対し、女性用個室数を1.5倍から2倍以上配置する必要があることが実証されている。現代の都市デザインにおいては、表面的な「面積の平等」から脱却し、待ち時間や利用効率の平等を追求する「結果の平等」への転換が強く求められている。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。