プライベートにおける篠山紀信の最大のパートナーは、1970年代に「シンシア」の愛称で国民的アイドルとして一世を風靡した妻・南沙織です。二人の出会いは1971年、南沙織のレコードジャケット撮影でした。
篠山氏は沖縄出身の彼女が持つ南国の透明感とみずみずしい魅力をファインダー越しに見出し、数々のヒット曲のジャケットを手掛けました。1978年に南沙織が学業専念のため芸能界を引退した後、1979年に電撃結婚。当時、時代の寵児たる写真家と伝説の歌姫のゴールインは大きな話題を呼びました。結婚後、南沙織は家庭を支え、篠山氏が創作活動に没頭できる盤石の環境を守り続けました。
二人の間に生まれた3人の息子のうち、次男の篠山輝信はNHK『あさイチ』のレポーターや舞台・ドラマで活躍する実力派俳優として広く知られています。輝信氏は父の訃報に際し、「写真と人を心から愛し、最後まで現役であり続けた父を誇りに思う」と語り、表現者としての父の背中への深い敬意を示しました。家族の絆は今も温かく受け継がれています。