静養生活に入ってから約2年後の2011年12月31日、『第62回NHK紅白歌合戦』のステージに絢香の姿がありました。真っ白なドレスに身を包み、活動休止前と同じ「みんな空の下」を力強く歌い上げた瞬間、会場と日本中の視聴者から割れんばかりの拍手が送られました。
ブランクを感じさせない圧倒的な声量と、より深みを増した歌声。そこには、苦しい治療期間を乗り越えた者だけが放つ確かな輝きがありました。この復帰劇は、同じバセドウ病や持病に悩む多くの患者にとっても大きな希望の光となりました。
翌2012年には自主レーベル「A stAtion」を設立し、自身のペースを守りながら音楽活動を本格的に再開。無理な過密日程を避け、自らの体調とクリエイティビティを最優先にできる環境を整えたことが、その後の息の長い音楽活動の基盤となっています。