平成から令和にかけて、麩菓子はサブカルチャーの文脈でも度々スポットライトを浴びてきた。例えば、昭和30年代の東京の下町風景をノスタルジックに描いた映画『ALWAYS 三丁目の夕日』では、子どもたちが駄菓子屋の店先に集まるシーンで、紙袋に刺さった長尺の麩菓子が当時の日常を象徴するアイコンとして印象的に登場する。
さらに、コトヤマ氏による人気漫画『だがしかし』でも、麩菓子の独特な食感や黒糖のコク、そして「安くて美味しい」という魅力をコミカルかつ緻密に描写。作品のヒットによって若い世代が駄菓子業界の奥深さに触れるきっかけを作った。こうしたメディアでの露出が、時代を超えて人々の郷愁を誘い、ロングセラーとしての地位を確固たるものにしている。