多くのリスナーが一度聴いたら耳から離れなくなる理由のひとつが、その独特なリリックです。「米米CLUB KOME KOME WAR」の歌詞は、一見するとお米にまつわるフレーズや突拍子もないフレーズが連打されるコミカルな世界観を持っています。
しかし、その行間を丹念に読み解くと、単なるおふざけではなく「高度な言葉遊び」と「人間社会の滑稽さに対するアイロニー」が緻密に編み込まれていることが分かります。冷戦末期の国際情勢やバブル景気に沸く当時の日本の世相を背景にしながら、「争い(WAR)」という重いテーマをあえて「米(KOME)」という日常の象徴に置き換えることで、ユーモアを交えて脱構築してみせたのです。
言葉のイントネーションや母音の響きを英語のファンクナンバーのようにグルーヴさせるボーカルアプローチは、日本語ロック・ポップスの可能性を大きく押し広げた革新的な試みでもありました。