本作のメガホンをとった佐藤信介監督の手腕は、国内外で極めて高い評価を受けた。シッチェス・カタロニア国際映画祭での観客賞や特撮効果賞をはじめ、世界各国の映画祭で賞を総なめにした事実は、邦画ホラーの歴史における偉大な足跡だ。日本映画産業において、ここまで本格的なゾンビ・サバイバルホラーをハリウッド級のスケール感で実写化した例は過去に存在しなかった。
特筆すべきは、特殊メイクとアクション演出の圧倒的リアリティだ。韓国ロケで撮影された高速道路のカーチェイスやショッピングモールの惨劇は、CGだけに頼らず実写のダイナミズムを追求。R15+指定を恐れずに描かれた残虐描写とエンタメ性の融合は、後の日本のバイオレンス・アクション映画の基準を大きく引き上げることとなった。