原子をより深く理解するために、その内部構造に目を向けてみます。原子は決してそれ以上分割できない単なる球体ではなく、中心にある「原子核」と、その周りを飛び交う「電子」によって構成されています。
原子核の中には、プラスの電気を帯びた「陽子」と、電気を持たない「中性子」が存在します。そして、マイナスの電気を帯びた「電子」が原子核の周囲を取り囲んでいます。通常の原子では「陽子の数」と「電子の数」が常に同じであるため、全体として電気的に中性(プラスマイナスゼロ)を保っています。
ここで重要なのが「原子番号」です。原子番号は「原子核に含まれる陽子の数」そのものを指します。陽子の数が1個なら水素、6個なら炭素、8個なら酸素と決まっており、この陽子の数によって物質としての基本的な化学的性質が確定します。一方、陽子の数と中性子の数を足し合わせた合計値は「質量数」と呼ばれ、原子の重さの目安となります。
世界中の科学者が共通言語として用いる「元素記号(H, He, Li, Be…)」と、それを規則正しく並べた「周期表」は、まさにこの陽子の数(原子番号)の順番に従って元素の種類を整理した一覧表です。