彼の役者人生における大きな転機となったのが、2000年代に放送されたミステリーコメディドラマ『TRICK』だ。仲間由紀恵との絶妙な掛け合いと、自尊心が無駄に高い自称天才物理学者・上田次郎役を見事に演じ切り、それまでのハンサムなイメージを良い意味でぶち壊した。この作品によって、彼はコメディドラマにおける圧倒的な才能を開花させることになる。
さらにその喜劇的センスが結実したのが、映画『テルマエ・ロマエ』である。古代ローマ人の設計技師という突飛な役柄を、濃い顔立ちと圧倒的な肉体美、そして大真面目な演技で完璧に体現。日本アカデミー賞協会からも高く評価され、最優秀主演男優賞を受賞するなど、映画業界に歴史的なヒットを刻んだ。シリアスな演技ができる俳優が魅せる本気のコメディは、今や彼の代名詞となっている。