彼の演技キャリアを語る上で欠かせない金字塔が、ドラマおよび映画で大ヒットを記録した『SP 警視庁警備部警護課第四係』である。あの作品での過酷なトレーニングとカリの習得が、彼の役者人生の大きな転換点となった。それまでのアイドル像を脱ぎ捨て、本物の肉体表現を追求し始めた瞬間だった。
その経験は、映画『ザ・ファブル』でのユーモラスかつ超人的な殺し屋役、そして『ヘルドッグス』での極道に潜入する元警官役へと見事に昇華された。特に『ザ・ファブル』ではコミカルな面と超絶アクションの対比が見事で、観客の度肝を抜いた。『ヘルドッグス』では闇に堕ちていく男の狂気と凄絶な打撃戦を完璧に体現。作品を重ねるごとに表現の深みが増している。