国会の中で最も熱い視線が注がれる舞台、それが予算委員会だ。国の税金の使い道を審議する場でありながら、事実上の政権全体に対する総合論戦の場として機能している。ここでは、内閣総理大臣をはじめとする全閣僚が並び、野党の切り込み隊長たちと直接対峙する。一歩も引けない緊張感の中で繰り広げられる質疑は、極めて質の高いディベートの模範解答と言えるだろう。
特に政権与党である自由民主党の防衛ラインをどう破るか、野党側の論客が周念に準備した追及材料を提示する瞬間は圧巻だ。答弁者の表情の変化、手元の資料をめくる指の震え、周囲の議員たちのヤジのボルテージ——国会中継のカメラはそれらすべてのドラマを克明に捉え続ける。言葉一つで政権の命運が左右される真剣勝負の空気感こそ、予算委員会の醍醐味にほかならない。