美的な評価とは裏腹に、現代社会の歩行環境においては注意すべきリスクも潜む。整形外科学の視点から見ると、ギリシャ型の足を持つ人は歩行時に体重が第2趾の付け根(第2中足骨頭)へと集中しやすい。これにより、歩くたびに前足部へ不自然な衝撃が加わり続けることになる。
市販されている多くの靴は親指が最も長いタイプを基準に設計されているため、つま先の詰まった靴を履き続けると、圧迫された人差し指が曲がったまま固まるハンマートゥを引き起こす恐れがある。さらに、指先が逃げ場を失って足全体のアーチが崩れることで、結果として外反母趾を誘発する原因にもなり得る。日本整形外科学会の専門家も、足指の変形予防にはつま先に適度なゆとりを確保することが極めて重要であると警鐘を鳴らす。