フィットネスの世界において、腹筋の左右非対称はマイナス評価の決定打にはなりません。実例として、世界最高峰のボディビルコンテスト「ミスター・オリンピア」を連覇した伝説的チャンピオンたちの中にも、腱画が明確にずれている選手が多数存在します。
ボディビルダーの腹筋のズレは珍しいものではなく、審査員も腱画の並び自体を減点対象にはしません。ボディビルやフィジーク競技で評価されるのは、腱画の位置ではなく、筋肉自体の圧倒的なバルク(厚み)、極限まで絞り込まれた体脂肪の薄さ、そして全体のプロポーションです。
むしろ、わずかにアシンメトリーな腹筋は、有機的で野性味のある力強さを醸し出す個性として高く評価されることすらあります。「左右対称でなければ美しくない」という固定観念を捨て、全体の造形美を追求するスタンスこそが、優れた肉体美を手に入れるための近道です。