除細動器とAedの違いとは?命を救う仕組みと2026年最新の活用術

除細動器とAedの違いとは?命を救う仕組みと2026年最新の活用術

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除細動のメカニズムについて、「止まりかけた心臓にカツを入れて動かす装置」と誤解しているケースが散見されます。しかし、心室細動における電気ショックの原理は、むしろ正反対の作用を持っています。

心室細動とは、心臓の筋肉(心筋)が無秩序にバラバラなタイミングで興奮し、細かく震えて血液を全身へ送り出せなくなっている状態です。電気ショックは、この無秩序に暴走する心筋細胞全体に一瞬だけ強力な電流(約150〜200ジュール前後)を一斉に通電させることで、全ての心筋を「意図的に完全脱分極(一時停止)」させます。

一度すべての活動をリセットすることで、心臓本来のペースメーカーである「洞結節(どうけっせつ)」からの規則正しい電気信号が再び主導権を取り戻し、正常な拍動へと自然再開する猶予を作り出すのです。つまり、除細動器は心臓を無理やり動かすのではなく、「痙攣の暴走を強制終了して再起動を待つリセットボタン」としての役割を果たしています。

森 瞳
著者

森 瞳

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