鉄道と航空機のシェアを分ける指標として交通工学で知られるのが「4時間の壁」です。一般的に所要時間が4時間を切ると新幹線が優勢になると言われますが、広島〜東京間はのぞみ号で最短3時間44分、平均約3時間55分とまさに境界線上に位置しています。
ここで重要なのは「移動にかかるトータルの時間構造」です。広島空港は三原市本郷町の内陸部に位置しており、広島駅新幹線口からのリムジンバス乗車時間が約50分(片道1,450円)かかります。保安検査場の通過や搭乗手続き、羽田空港から都心(品川・東京・渋谷方面)への移動時間を加算すると、航空機利用時の実質所要時間は約3時間30分から4時間に達します。
実質的なドア・ツー・ドアの時間差はわずか15〜30分程度にとどまり、時間面での絶対的な優劣はほぼありません。そのため、「広島駅周辺・八丁堀周辺が起点なら新幹線」「東広島・三原・尾道方面が起点、あるいは東京の目的地が品川・大田区・横浜方面なら飛行機」という立地ごとの使い分けが賢明な判断基準となります。