舌のこけを削ると口臭が悪化する本当の理由と正しいケア法

舌のこけを削ると口臭が悪化する本当の理由と正しいケア法

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舌は東洋医学において「内臓の鏡(舌診)」と呼ばれ、西洋医学においても全身の健康状態を映し出す重要なバロメーターです。健康な人の舌は全体が綺麗なピンク色をしており、その上に薄っすらと均一に白い苔が乗っている状態が正常です。しかし、色や厚みに異変が現れた場合は、体内からの警告サインである可能性を疑う必要があります。

舌の苔が白く分厚くなっている場合、口呼吸による口腔乾燥や唾液分泌の低下のほか、胃炎や胃潰瘍といった胃腸の不調に伴う消化機能の低下が疑われます。消化器が弱ると免疫バランスが乱れ、口腔内の常在菌叢が変化するためです。また、拭っても剥がれないミルク粕のような白い斑状の塊がある場合は、真菌の一種であるカンジダ菌が異常増殖する「口腔カンジダ症」の疑いがあり、無理に擦ると出血を伴うため専門医の診断が必要です。

一方、舌の苔が黄色く変色している状態は「黄苔(おうたい)」と呼ばれます。これは胃熱や肝機能の低下、慢性的な便秘、喫煙によるタール沈着、あるいは発熱性疾患によって唾液が濃縮し、細菌が産生する色素が定着したサインです。さらに、抗生物質やステロイド剤の長期連用によって口腔内細菌のバランスが崩れると、黒褐色の毛が生えたようになる「黒毛舌(こくもうぜつ)」を発症することもあります。

中島 亮太
著者

中島 亮太

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