「無料版は実用に耐えるのか」という疑問に対し、編集部で実機検証を行いました。結論から言えば、一般的な書類整理や日常業務において、課金の必要性を感じる場面はごく稀です。無料プランの範囲内で解放されている機能の充実度は、他の追随を許しません。
Adobe Scan 無料版 使い方 スマホの基本操作は極めてシンプルです。アプリを起動して書類にカメラを向けるだけで、人工知能エンジン「Adobe Sensei」が紙の四隅を自動検知。ブレや傾きを瞬時に補正し、影を取り除いた鮮明なデジタルドキュメントを生成します。レシート、名刺、ホワイトボード、書籍の見開きなど、被写体に応じた撮影プリセットも標準搭載されています。
特筆すべきは、OCR(光学文字認識)処理が追加料金なしで利用できる点です。日本語・英語を含む多言語のテキストをバックグラウンドで解析し、スキャン後のPDF内で語句検索やテキストのコピー&ペーストを可能にします。競合アプリの多くがOCR機能を有料サブスクの目玉として囲い込む中、この開放設計はアドビ最大の強みと言えます。
一方で、無料版には明確な機能制限が存在します。最も意識すべき制約が1スキャンあたりの上限25ページというページ数制限です。数十ページに及ぶ契約書の束や学術書を一気にスキャンしようとすると、25枚目で撮影が強制ストップします。また、スキャン後に複数のPDFファイルを1つにまとめる「PDFの結合」機能や、パスワードによるファイル保護、スキャンデータをWordやExcel形式へ再変換する機能は、無料版ではロックされています。