本作の作詞作曲を手掛けたギタリストの柳沢亮太は、バンドがメジャーレーベル離脱や苦難のインディーズ時代を経験した中で、人間同士の信頼や絆の本質を研ぎ澄まされた言葉で紡ぎ出してきました。
特にリスナーの心を抉るのが、「信じ続けることは疑うよりもずっとエネルギーがいる」という現実認識と、それに続く「それでも信じたい」という覚悟の提示です。裏切りや失意に満ちた世の中で、人を疑って殻に閉じこもる方が精神的な防衛としては容易かもしれません。しかし、傷つくリスクを背負ってでも他者を信じ、愛そうとする姿勢こそが「人としての誇り」であるという強いメッセージが込められています。
渋谷龍太はメディアインタビューにおいて、「自分たちの音楽は上から目線で教訓を垂れるものではなく、僕たち自身がどう生きたいかという宣言である」と度々言及しています。この真摯な姿勢が、説教臭さを完全に排除し、聴く者の心に真っ直ぐ刺さる言葉の強度を生み出しています。