ジャクソンハイツを語る上で欠かせないのが、世界各国の本場そのままの味が集まる多国籍グルメカルチャーです。マンハッタンの高級レストランのように洗練された装飾ではなく、現地の移民コミュニティが日常的に通うリアルな名店が軒を連ねています。
まず訪れるべきは、74丁目周辺に広がる南アジア圏エリアです。老舗インド料理店「Jackson Diner」の本格タンドール料理をはじめ、焼きたてのナンや濃厚なマトンカレー、南インドの巨大なドーサを提供する専門店がひしめき合っています。また、近年特に注目を集めているのが、チベットやネパールの蒸し餃子「モモ(Momo)」を提供するヒマラヤ料理店です。毎年秋にはどのモモが一番美味いかを競う「モモ・クロール」が開催され、数千人の食通が詰めかけます。
一方、ルーズベルト・アベニュー沿いは中南米屋台の聖地と化しています。連日大行列を作る「Birria-Landia(ビリア・ランディア)」の屋台では、じっくり煮込まれた牛肉をクリスピーに焼き上げたコーントルティーヤで包み、濃厚なコンソメスープに浸して食べる絶品ビリアタコスが味わえます。一口ごとに肉汁とスパイスが溢れ出すこのタコスは、ニューヨークのフードライターたちからも満場一致で絶賛されています。