彼女のキャリアを語る上で、静岡でのアナウンサー時代は外せない。ローカル局での仕事は、華やかなスタジオばかりではない。泥臭いロケ、突然のハプニング、地元住民との密なコミュニケーション。そこで徹底的に鍛えられたのが、彼女の「現場力」だ。
原稿をきれいに読むだけのアナウンサーなら、AIでも代替できる時代だ。しかし、現場の空気を瞬時に読み解き、自分の言葉で体温のある情報を届ける技術は、一朝一夕には身につかない。彼女がフリー転身後も引く手あまたなのは、この時期に培った圧倒的なタフさがあるからだ。カメラの向こう側にいる視聴者と、本当の意味で繋がれる強さがそこにある。