打ち切りというスキャンダラスな結末を迎えたものの、放送当時の『俺たちの勲章』が記録していた熱気は凄まじいものがありました。平均視聴率は15%〜18%前後を常に維持し、最高視聴率は20%を突破。裏番組に強力なコンテンツがひしめく水曜20時枠において、若者層を中心に圧倒的な支持を獲得していたのです。
人気の原動力は、なんといっても対照的な2人のキャラクター造形にありました。
激情型で射撃の名手、組織の規律に縛られないアウトローな中野祐二刑事(松田優作)と、心優しく情熱的で時にナイーブな五十嵐貴久刑事(中村雅俊)。反発し合いながらも深い絆で結ばれていく二人の青春群像劇は、従来の事件解決を中心とした刑事ドラマとは一線を画すリアリティと哀愁を漂わせていました。
視聴者や批評家のレビューにおいても、「男の友情の生々しさを描いた最高傑作」「単なるアクションにとどまらない、若者の焦燥感と痛みが詰まっている」と絶賛され、中村雅俊が歌う挿入歌「いつか街で会ったなら」は大ヒットを記録。まさに時代を象徴するアイコンとなっていました。