体内の水分割合が高い乳幼児や、口渇感を感じにくく予備能力の低い高齢者は、成人に比べて極めて短時間で重篤な脱水症に陥ります。周囲が早期に危険サインを察知し、適切な処置を取らなければなりません。
特に子どもへの水分補給では、「スプーン1杯(5ml)を5分おき」に与える手法が小児科の臨床現場でも徹底されています。マグカップやストローマグを渡すと反射的に勢いよく飲んでしまい、直後にすべて吐き出してしまうためです。親がスプーンやスポイトで少量ずつ確実に口に含ませてあげることが、点滴を回避するための最大の防波堤となります。
以下の症状が見られる場合は、家庭でのケアに固執せず、速やかに救急外来や内科・小児科を受診して医療用輸液(点滴)による治療を受けてください。
【危険な脱水症状のチェックリスト】
・半日以上、まったく尿が出ていない(乳幼児でおむつが濡れない)
・泣いているのに涙が出ない、目が落ちくぼんでいる
・口の中や舌が極度に乾燥し、皮膚にハリがない
・水分を一口飲んだだけで即座に吐いてしまい、半日以上補水ができない
・ぐったりして視線が合わない、意識が朦朧としている
・強い腹痛が持続している、または便に血が混じっている