ネット上のレシピ情報には、一部で誤った調理常識が散見されます。特に注意すべきは「生地を長時間寝かせる」という行為と「開封済みミックス粉の常温放置」です。
クレープやパンケーキでは生地を寝かせてグルテンを落ち着かせることが推奨されますが、お好み焼き粉でこれをやると逆効果になります。市販粉に含まれる膨張剤が水と反応して時間経過とともに炭酸ガスを放出しきってしまい、焼く段階で膨らまなくなるためです。粉に水を混ぜたらキャベツを合わせ、即座に焼くのが鉄則です。
また、キッチンの収納に眠りがちなお好み焼き粉の賞味期限と保存法には衛生上の厳重な注意が必要です。お好み焼き粉には旨味成分(出汁や糖分、アミノ酸)が豊富に含まれているため、開封後に常温で長期保管すると「コナダニ」などの微小害虫が繁殖する温床になります。
開封済みの粉は密閉容器に移し替えて必ず冷蔵庫または冷凍庫で保管し、2〜3ヶ月以内に使い切るのが安全基準です。もし賞味期限が迫っている場合は、後述するリメイクレシピで早めに使い切るのが賢明です。