新橋エリアには数多くのレトロ喫茶が存在しますが、その中でも「喫茶フジ」はひときわ重厚な歴史を誇ります。創業は1971年(昭和46年)。日本の高度経済成長期を支えたサラリーマンたちが、日々の激務の合間に商談や休息のために集った場所であり、半世紀を経た今もその空気感をそのまま残しています。
検索エンジン等で「新橋駅前ビル1号館 喫茶店」や「喫茶フジ 新橋駅前ビル」と検索して迷われる方が少なくありませんが、実際の所在地は烏森口・日比谷口側にそびえる「ニュー新橋ビル」地下1階(B1F)です。汐留側の「新橋駅前ビル」にも魅力的な純喫茶が点在しているため混同されがちですが、巨大な格子状ファサードが特徴のニュー新橋ビルへ向かうのが正解です。
ビル自体のディープな地下商店街の通路を歩くと、ひときわ目を引く木目調の看板とショーケースに並ぶ食品サンプルが現れます。自動ドアをくぐれば、外の喧騒が嘘のように遮断された別世界が広がっており、まさに「昭和へタイムスリップしたような錯覚」を覚える空間設計が施されています。