ネット上の裏技情報として「カビ菌は熱に弱いから80℃以上の熱湯を回しかければ一撃で死滅する」という説が散見されます。確かに熱科学的にカビ菌は60℃以上で死滅しますが、カーテン生地に対してこれを行うのは非常に危険です。
特に近年の高機能ドレープカーテンに多用されている「遮光1級コーティング」や「防音フィルム加工」は、裏面にアクリル樹脂やポリウレタンラミネートが施されています。ここに熱湯を注ぐと、樹脂が熱劣化を起こして加水分解し、ベタつきが発生したり、コーティング膜がひび割れて剥離したりする致命的な損傷につながります。
カビを死滅させつつ生地の寿命を損なわない黄金ルールは、あくまで「40〜50℃以下のぬるま湯」と「酸素系漂白剤の酸化力」の相乗効果を利用することです。温度を上げすぎない慎重さが仕上がりの美しさを左右します。