不動産広告や設計図面で混同されやすい屋外スペースですが、建築基準や不動産公正取引協議会の表示規準において明確な住み分けがなされています。最大の判断基準となるのが「設置階数」と「屋根の有無 違い」です。
バルコニーとは、建物の2階以上に設けられた、建物の外壁から張り出した「屋根のない手すり付きのスペース」を指します。日本語では「露台(ろだい)」とも呼ばれます。これに対し、2階以上であっても上部に庇(ひさし)や上の階の床といった「屋根があるスペース」はベランダに分類されます。1階の地面より一段高く設けた外部空間は「テラスとの違い 定義」として区別され、庭やリビングの延長として位置づけられます。
言葉の起源を辿ると、バルコニーのルーツはイタリア語の「balcone(バルコーネ)」にあります。語源研究によると、古代ランゴバルド語で「梁(はり)」や「足場」を意味する「balco」に由来し、劇場のボックス席(palco)と同源とされています。歴史を遡れば古代ローマ時代に原始的な形態が登場していましたが、街路環境の悪化や過密化を理由に西暦368年には設置規制令が出された記録が残っています。中世ヨーロッパでは防犯・軍事的な防御壁としての性格が強まり一度は姿を消したものの、ルネサンス期に都市景観を彩る建築意匠として華々しい復活を遂げました。
また、特殊なバリエーションとして階下の屋根(ルーフ)部分を床として利用する「ルーフバルコニー 特徴」や、建物の内側に窪ませる形で屋根を設けた「インナーバルコニー 間取り」が存在し、現代住宅の設計意図によって多彩に使い分けられています。