実際の取引現場では、どのような売買劇が繰り広げられているのでしょうか。投資コミュニティやSNS、掲示板等で共有されている現場の声を集約すると、夜間PTS特有のリアルな光景が見えてきます。
決算発表日の夜、ある個人投資家は「好決算を受けてPTSで飛びついたものの、板がスカスカで想定より10円以上高い価格で約定してしまった。翌朝の東証では寄り付きから大口の利確売りに押され、あっという間に含み損に転落した」と苦い経験を明かしています。これは、三菱UFJのPTS株価リアルタイム画面で買い気配が盛り上がっているように見えても、実際の指値の厚みが東証本市場の数十分の一しかないために起きる典型的な失敗例です。
一方で、経験豊富なトレーダーからは「欧米市場で突発的な金融株ショックが発生した際、夜間PTSが開いているおかげで東証の寄り付きを待たずに迅速に持ち株をヘッジ売りできた」「パニック売りで非合理的な水準まで売り込まれた瞬間に指値を置いておき、翌朝のリバウンドで手堅く利益を取った」といった実利的な報告も上がっています。板の薄さはリスクであると同時に、歪んだプライシングを突く機会にもなり得ることが現場の声から実証されています。