現役引退後、辻内氏は野球界から身を引くことなく、自らの挫折を次世代に還元する道を選びました。2014年からは日本女子プロ野球リーグ(JWBL)の指導者に就任。イースト・ディオーネ(のちの兵庫ディオーネ)や埼玉アストライアのコーチ、さらには監督を務めました。
女子選手に対する指導では、力任せの指導ではなく、体の構造に合わせたフォームの最適化やコミュニケーションを重視した指導法を実践。2017年には埼玉アストライアを率いて年間女王(リーグ優勝)に導くなど、指導者としての卓越した手腕を証明しました。選手個々の骨格や筋力に応じた緻密なアプローチは、プロ時代のリハビリで得た解剖学やトレーニング理論の知見が見事に活かされた結果でした。
その後、アマチュア球界の指導資格を回復し、学校法人タイケン学園グループの日本ウェルネススポーツ大学硬式野球部のコーチ、監督として学生野球の現場に立っています。首都大学野球連盟に所属する同大学において、プロを目指す若者や野球を通じて人間的成長を目指す学生たちと日々向き合っており、2026年現在も熱心な育成活動を展開しています。