メンズノンノの歴史を振り返る上で外せないのが、創刊初期に打ち立てられた不滅の金字塔です。創刊号(1986年6月号)の表紙を飾った阿部寛は、そこからなんと43号連続で単独表紙を務め、ギネス級の記録として今なお語り継がれています。バブル景気前夜の日本において、189cmの長身と彫りの深い顔立ちで颯爽とハイブランドを着こなす彼の姿は、男性の「ファッションモデル」という職業の社会的認知を一気に引き上げました。
その後、1990年代に入ると風間トオルや田辺誠一、谷原章介といった知性とスタイリッシュさを兼ね備えたモデルたちが台頭。田辺誠一はモデル活動と並行して映画監督としての才能を開花させ、谷原章介は端正なルックスを活かして映画・ドラマから情報番組のメインキャスターまで活躍の幅を広げました。さらに伊勢谷友介やARATA(現・井浦新)ら、独自のアーティスティックな感性を持つカリスマが誌面を席巻し、メンズノンノは「ただ服を着るモデル」から「カルチャーを発信する表現者集団」へと進化を遂げたのです。
2000年代以降は、親しみやすさと洗練されたリアルクローズを体現するモデルが求められるようになり、読者のリアルな憧れを体現するアイコンたちが次々と誕生していきました。