医療現場のICU(集中治療室)や救急救命センターにおいて、肺水腫を発症した患者の苦痛は想像を絶するものがあります。実際の闘病記や関係者の手記、SNSコミュニティの検証データからは、患者本人が体験する恐怖の生々しさが浮かび上がります。
ある70代の心不全サバイバーは、自著の手記で当時の緊迫した状況を次のように振り返っています。
「夜中、突如として喉の奥まで水がせり上がってくる感覚に襲われた。どんなに息を吸い込もうとしても空気が入ってこない。布団に倒れ込もうとすると完全に窒息しそうになり、ベッドの端にしがみついて夜明けを待つしかなかった。あれはまさに陸の上で溺死する恐怖そのものだった」
また、救急搬送に立ち会った家族の証言でも、「寝息がゴロゴロと湿った音に変わり、呼びかけても呼吸をするのに必死で返事ができない状態だった」「ピンク色の泡を口から吐き出した瞬間に尋常ではない事態だと悟った」という切迫した声が数多く記録されています。
現場の循環器内科医の取材データによれば、救急外来へ到着した時点ですでに血中酸素飽和度(SpO2)が70〜80%台まで急落しているケースが後を絶ちません。現場の医療従事者は「横になれないと訴えた時点で、我慢させずに直ちに119番通報していれば、ここまで重篤化しなかった患者は極めて多い」と口を揃えます。