実際にカラーを取り入れている人々は、どのような体験を得ているのでしょうか。ネット掲示板やSNS上のネットの反応を検証すると、熱烈な肯定派と疲弊した否定派の双方が存在することが分かります。
都内のIT企業に勤務する30代女性は、取材に対し次のように語りました。
「以前はSNSで見かけるたびに違う色を試して、手帳や名刺入れの色がチグハグになりストレスを感じていました。けれど、本格的な数秘術を調べて『自分の軸となる基本色』をネイビーと決めてからは、持ち物に統一感が出て仕事の集中力も向上しました。運気というより、選択の迷いを減らすアンカー(錨)として役立っています」
一方で、知恵袋やコミュニティサイトでは過度の依存に対する苦悩も見受けられます。「ラッキーカラーと診断された黄色が苦手なのに、運気が下がるのが怖くて無理に着ていたら周囲から浮いてしまった」「プレゼント選びで相手の生年月日カラーにこだわりすぎて関係が気まずくなった」といった相談が寄せられています。
色彩と心理療法の現場に立つカウンセラーは、「色は外から押し付けられる規範ではなく、自己を表現するための媒体です。嫌いな色を我慢して身につける行為は、深層心理において強い自己否定と不快感を生み出し、結果的にメンタルや行動のパフォーマンスを低下させます」と警鐘を鳴らしています。