芸能界広しといえども、45歳差という圧倒的なジェネレーションギャップを越えて結ばれたカップルは極めて稀です。1943年(昭和18年)3月1日生まれの加藤茶さんは2026年の誕生日で83歳を迎え、1988年(昭和63年)4月12日生まれの加藤綾菜さんは38歳となりました。結婚が発表された2011年6月、加藤茶さんは68歳、綾菜さんは大学を卒業したばかりの23歳。まさに親子の年齢差どころか、祖父と孫ほども離れた二人の結婚は、日本社会に凄まじいインパクトを与えました。
二人の出会いの舞台は、綾菜さんが大学生時代にアルバイトをしていた東京・六本木の高級和食割烹店でした。客として訪れた加藤茶さんは、綾菜さんの気配りとお茶を出す丁寧な立ち居振る舞いに一目惚れしたといいます。その後、加藤茶さんは彼女のシフトに合わせて店に通い詰めましたが、半年間は声をかけることすらできず、遠くから見守るだけの日々が続きました。昭和を代表する大スターでありながら、恋愛に関しては驚くほど不器用で純情だったのです。
転機が訪れたのは半年後、加藤茶さんが意を決してコースターの裏に自身の電話番号を書いて手渡した瞬間でした。綾菜さん自身は当初、相手が歴史的スターの「加藤茶」であることすら詳しく認識しておらず、一人の誠実でチャーミングな大人の男性として惹かれていったと述懐しています。食事を重ねるなかで、加藤茶さんの紳士的で裏表のない人柄と、綾菜さんの底抜けに明るい性格が共鳴し、交際からわずか半年余りでゴールインへと至りました。