柔道五輪連覇・斉藤仁の早すぎる死|54歳で逝った闘病の真実と父子鷹

柔道五輪連覇・斉藤仁の早すぎる死|54歳で逝った闘病の真実と父子鷹

柔道五輪連覇・斉藤仁の早すぎる死|54歳で逝った闘病の真実と父子鷹にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

斉藤仁氏の現役時代を語る上で欠かせない存在が、203連勝という前人未到の記録を樹立した山下泰裕氏である。両雄の対戦成績は山下氏の全勝に終わったものの、全日本選手権や選考会での激突は、常に紙一重の死闘であった。

1985年の全日本選手権決勝、延長戦にもつれ込む大熱戦の末に旗判定で敗れた斉藤氏は、悔しさのあまり畳の上で涙を流した。その姿は、絶対王者に対峙し続けた孤高の挑戦者としてファンの脳裏に深く刻み込まれた。山下氏は現役引退の際、斉藤氏について「私にとって、最大にして最高のライバルだった。斉藤がいなければ、ここまでの自分は作れなかった」と公言している。

2015年1月22日に営まれた通夜、そして翌23日の告別式・葬儀において、山下氏は弔辞を読み上げた。壇上で声を詰まらせながら語りかけた「お前は最高のライバルであり、親友だった」という言葉は、競技の枠を超えた戦友としての深い結びつきを物語っていた。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。