Q1:舌の横に白いできものがあります。舌癌初期症状の写真とネットで見比べてもそっくりに見えて不安ですが、どう見分ければ良いですか?
A1:画像検索による視覚的な自己判断は非常に危険です。アフタ性口内炎の偽膜も、前がん病変の白板症も、初期の舌癌も、画像上は「白い斑点や潰瘍」として酷似して写るためです。決定的な違いは「触ったときの弾力性(しこり)」と「消失するまでの期間」です。白板症や初期がんは指で触ると周囲より硬く、擦っても白い部分が剥がれません。また2週間以上消失しないという特徴があります。不安な場合は画像を何時間も眺めるのではなく、口腔外科で細胞診(綿棒などで擦る痛みの少ない検査)を受けるのが最も確実です。
Q2:ベロの側面が痛い時、耳鼻咽喉科と歯科口腔外科のどちらに行くべきですか?
A2:どちらを受診しても舌の専門的な診察が可能ですが、原因の心当たりによって選び分けるとスムーズです。「尖った奥歯が当たっている」「入れ歯が擦れる」「歯並びが関係していそう」という場合は、歯の削合や補綴物調整がその場でできる歯科口腔外科が最適です。一方、「舌の奥深くが痛くて飲み込みにくい」「喉の違和感や首のリンパ節の腫れも同時に感じる」という場合は、電子スコープで喉の奥まで精密に確認できる耳鼻咽喉科・頭頸部外科の受診を推奨します。
Q3:痛みが2週間以上治らない場合、病院ではどのような検査が行われますか?痛い検査ですか?
A3:まずは専門医による問診、視診、そして患部を丁寧に触る触診が行われます。触診だけで悪性の可能性が極めて低いと判断されれば、軟膏処方や歯の研磨で経過観察となります。悪性腫瘍や前がん病変が疑われる場合は、綿棒や専用ブラシで病変表面の細胞を優しく擦り取る「剥離細胞診(はくりさいぼうしん)」を実施します。この検査はほぼ無痛です。さらに確定診断が必要な場合には、局所麻酔を施した上で組織の一部をミリ単位で採取する「組織生検(生検)」を行いますが、麻酔が効いているため処置中の激痛はありません。過度な恐怖から受診を先延ばしにする必要は全くありません。