東急東横線と日比谷線が乗り入れる中目黒において、なぜここまでタコスカルチャーが定着したのか。その背景には、中目黒特有のカルチャーミックスな街の空気感と、食に対する健康志向の融合が挙げられます。
かつてファストフード的なイメージが強かったメキシカンですが、中目黒で支持されているのはとうもろこしの実をアルカリ処理する伝統製法「ニシュタマリゼーション」を経た自家製コーントルティーヤを提供する本格派です。グルテンフリーを好むヘルシー志向のクリエイター層や、クラフトビールやナチュラルワインとのペアリングを求める感度の高い大人の嗜好に見事に合致しました。
片手で気軽に頬張れるカジュアルさを持ちながら、スパイスやサルサの調合にはフレンチやイタリアンに匹敵する繊細な技術が注ぎ込まれている点も、グルメ激戦区の中目黒でメキシコ料理が人気の理由となっています。