JR山手線の中でも、どこか取り残されたような独特の空気感を漂わせる鶯谷駅。その駅から徒歩3分、怪しげなネオンの狭間に、その店はある。扉を開けると、目に飛び込んでくるのは100インチを超える巨大プロジェクターだ。映し出されているのは、欧州サッカーの熱戦。しかし、カウンターに並ぶ客の手元にあるのはビールジョッキではない。色鮮やかなイチゴやシャインマスカットがそびえ立つ、芸術品のようなパフェだ。
「最初は耳を疑いましたよ」と語るのは、週に3回は通うというIT企業勤務の男性(28)。「大画面でプレミアリーグを観ながら、スプーンで生クリームをすくう。このアンバランスさが、仕事帰りの脳にちょうどいい刺激なんです」