マサイ族の視力8.0は嘘か本当か?スマホ普及で激変した現在と真実

マサイ族の視力8.0は嘘か本当か?スマホ普及で激変した現在と真実

マサイ族の視力8.0は嘘か本当か?スマホ普及で激変した現在と真実について重要なポイントを解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

日本国内では「マサイ族のように遠くを見れば視力が回復する」「視力回復トレーニング」といった民間療法が度々話題になりますが、ここには医学的に見過ごせない盲点が存在します。

眼科学において、近視の多くは眼球の奥行きが伸びてしまう「軸性近視」に起因します。一度伸びてしまった眼軸長(眼球の前後径)は、遠くをどれだけ眺めても元の長さに縮むことはありません。したがって、すでに眼軸が伸びきった大人の強度近視が、マサイ族の真似をして緑や遠くを見るだけで視力1.5や2.0に完全回復するというのは医学的な誤解です。

ただし、一時的なピント調節の緊張(スマホ老眼や仮性近視)に対しては、遠景をぼんやり眺めて毛様体筋の緊張を解くトレーニングは確かな疲労軽減効果を発揮します。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

サバンナの視覚習慣から学ぶべきアプローチを取り入れるべき人と、過度な期待を避けるべき人の条件は以下の通りです。

  • 取り入れるべき人(効果が見込める層):
    • デスクワークやスマホ凝視による一時的な夕方の目のかすみ・眼精疲労に悩んでいる人
    • 子どもの近視進行を予防したい保護者(1日2時間の屋外活動・太陽光浴が有効)
    • 長時間の同一距離作業から意識的に目を休ませたいビジネスパーソン
  • 慎重になるべき人(誤解してはいけない層):
    • 「眼科を受診せずトレーニングだけで屈折異常を治せる」と信じている強度近視の人
    • 白内障、緑内障、網膜剥離などの自覚症状をトレーニングで解消しようとしている人
    • 無理にピントを合わせようとして目を細め、かえって眼圧や首肩に負担をかけている人
中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。