テレビ局や撮影現場で最も立場が弱く、過酷な労働環境に置かれがちなのが制作進行を担う若手ADや外部技術スタッフです。業界内でスタッフ受けが良い芸能人として名前が挙がる人物には、明確な行動パターンが存在します。それは「自分にメリットのない相手に対していかに振る舞うか」という点に集約されます。
バラエティ番組を担当するキー局ディレクターは、取材に対して次のように現場の実情を明かしています。「名前を覚えるのが早いタレントさんは間違いなく現場で愛されます。大御所でありながら、現場に入った初日に下っ端のAD全員の名前と顔を一致させ、『〇〇くん、今日のお弁当美味しかったよ』と声をかけるような方は、どんなにスケジュールが過密でもスタッフ全員が『この人のために良い画を撮ろう』と結束します」。
ADが明かす優しい芸能人の条件として他に挙げられるのは、予期せぬトラブルや長時間の押し(進行遅延)に対する寛容さです。ロケ現場での機材トラブルや天候悪化時、不機嫌さを露骨に出す演者がいる一方で、自ら率先して場を和ませる冗談を飛ばし、スタッフの緊張を解くタレントが現場のプロから絶大な信頼を勝ち取っています。