Googleの検索候補やSNSで「きのう何食べた 完結 噂」「最終回」といった文脈が頻繁に浮上するようになり、ファンの間では動揺が広がりました。長寿作が迎えるフィナーレへの関心が高まる中、編集部が講談社の刊行情報および『モーニング』本誌の連載状況を調査したところ、公式に連載終了や最終回が告知された事実は一切存在しません。
では、なぜこれほどまでに「完結説」が真実味を帯びて語られているのでしょうか。背景には、作品構造そのものが持つ3つの決定的な転換点があります。
第1の要因は、主人公である筧史朗(シロさん)がついに「還暦」を迎えたことです。多くの漫画作品では登場人物が歳を取らないサザエさん方式が採用されますが、本作は1年に1歳ずつリアルタイムに加齢していきます。連載スタート時43歳だったシロさんが60歳という節目の年齢に達したことで、読者が「そろそろ一つの終着点に達するのではないか」と直感したことが噂の引き金となりました。
第2の要因は、物語の主軸に「親の老いと介護」「自らの終活」という重厚なテーマが前面に出てきた点です。シロさんの両親の高齢者施設入居、弁護士事務所での後進への引継ぎ、遺言公正証書の作成など、身辺整理とも受け取れる現実的なライフイベントが次々と描かれました。これが「物語の幕引きに向けた準備ではないか」という憶測を呼んだのです。
そして第3の要因として、作者のよしながふみ氏がもう一つの代表作である大作『大奥』(全19巻)を見事に完結させた記憶が新しい点や、西島秀俊氏と内野聖陽氏による実写ドラマシリーズが一区切りを迎えたことによるサジェストの波及が挙げられます。現在も『モーニング』にて月1回のペースで確固たる支持を受けながら連載されており、直ちに物語が終わる兆候はありません。