番組にまつわるネット上の噂には、事実無根の都市伝説も数多く存在します。その代表例を検証します。
鐘の数は鐘奏者の独断で決めている?
番組の名物であるチューブラーベル(鐘)。長年親しまれた秋山気清氏から交代した現在も、鐘の音は番組の象徴ですが、「鐘を鳴らしている打楽器奏者がその場の気分や耳の良さで合否を決めている」というのは完全な誤解です。
客席から見えにくい審査員席には、NHKの番組プロデューサーや音楽専門家が着席しており、手元のスイッチで合否の電気信号を送っています。鐘奏者はそのランプの合図(合格=3つ以上乱打、不合格=1つまたは2つ)を見て正確に叩いているにすぎません。
「鐘1つ」は下手すぎる出場者への罰則?
鐘が1つだけ鳴るシーンは、視聴者に強いインパクトを与えます。そのため「あまりに音痴だから鳴らされた」と思われがちですが、実態は逆です。
鐘1つは極めて稀であり、過去の事例を分析すると、「極度の緊張で歌詞が完全に飛んでしまい、それ以上歌い続けることが精神的に苦痛と判断された場合」や、「高齢の出場者が感極まって歌えなくなった際の優しいストップ措置」として機能しています。単に歌が下手なだけであれば、番組のフォーマット通り「鐘2つ(カーン、コーン)」で温かく送り出されます。