紙の物理的な立ち上がりだけでなく、平面に描かれた絵そのものが飛び出して見える「3Dトリックアート」や「立体絵画」も、視覚芸術の大きな潮流です。3Dトリックアートの見どころは、ルネサンス期から続く遠近法と、特定の視点から見たときだけ正しい立体に見える「アナモルフォシス(歪像画)」の技術にあります。
床や壁面に極端に引き伸ばして描かれた絵柄を、指定された観覧ポイントから片目で覗き込む、あるいはスマートフォンのカメラ越しに見ることで、脳が陰影と輪郭を立体として再解釈します。近年では、キャンバスをあえて立体的に成型した土台に絵を描く技法や、何層もの透明アクリル板に少しずつ絵を描き重ねるレイヤーアートなど、おすすめの立体絵画作品のバリエーションは急速に多様化しています。
観客が作品の中に入り込んでポーズを取り、写真や動画を撮影することで完成する体験型の立体絵画は、アートとオーディエンスの距離を劇的に縮める役割を果たしています。