「現在の貯水率低下は危機的状況なのか?」という疑問に答えるためには、過去の渇水記録との比較が欠かせません。
広島県において過去に大きな渇水問題が発生した事例(1994年・平成6年渇水や2002年渇水など)では、梅雨時期の空梅雨と記録的な猛暑が重なり、主要ダムの貯水率が20%〜30%台まで急落しました。当時は河川からの取水制限が段階的に引き上げられ、農業用水や工業用水の減量配分が行われました。
近年の運用データを振り返ると、温井ダムや弥栄ダムなどの大型多目的ダムが連携して細やかな放流調整を行っているため、平年並みの降雨がある限り、即座に深刻な水不足へ直結する可能性は低く抑えられています。しかし、連続無降雨日数が30日を超えた場合や、極端な少雪・空梅雨に見舞われた場合には、芦田川流域ダム貯水率推移が警戒ラインを下回り、渇水調整協議会が招集されるトリガーが引かれます。