直系とは異なるアプローチで一大勢力を築き上げたのが、「武蔵家(新中野系)」と「壱六家(壱系)」です。この2つの流れを把握することで、家系ラーメン系譜図の全貌が見えてきます。
「たかさご家」の流れを汲み、1997年に創業した武蔵家新中野系派生は、現代の家系シーンにおいて最大の店舗数を誇る巨大派閥です。骨粉が沈殿するほど極限まで炊き込んだドロリとした超濃厚豚骨スープと、「ライス無料・お代わり自由」という圧倒的なコストパフォーマンスを武器に学生街や駅前へ急拡大。「武道家」「輝道家」「三浦家」など、次代を担うモンスター級の繁盛店を次々と輩出しています。
一方、1992年に横浜市磯子区で創業した壱六家系譜と特徴は、吉村家系とは一線を画す白濁したクリーミーな豚骨スープと「うずらの卵」のトッピングにあります。醤油のキレを前面に押し出す直系に対し、豚骨のまろやかなコクと甘みを強調した壱六家のスタイルは、後のFCチェーンや資本系ラーメンに多大な影響を与えました。