首都高速と東京外環自動車道が交差する八潮は、関東全域へ物資を送り届ける心臓部だ。しかし、その利便性を支えているトラック運転手たちの疲弊は極限に達している。
荷待ち時間と呼ばれる長時間の待機は日常茶飯事であり、指定されたバースに時間通り着車しなければ手厳しいペナルティが科される。物流・運送業界が抱える多重下請け構造が、最前線のドライバーに過度なしわ寄せを生み出しているのだ。手取り額の伸び悩みと物価高のダブルパンチが、若手の定着を阻み、ベテラン勢の離職を加速させている。
「荷物を届けて当たり前、遅れたら罵声。私たちはロボットではない」
ステアリングを握り続けて30年になるベテランドライバーの言葉には、日々の過酷さと誇りの間で引き裂かれる深い苦悩が滲んでいた。